薫葉豊輝の推理小説論2
そう、秩序。秩序の回復を行なう救世主。それが欲しいと。
二元論には賛否あるでしょうが、わかりやすい例えとして、こういう例えを用いてみたいと思います。
崩壊世界をもたらせた犯罪者をサタンとしてみましょう。
では、秩序回復の戦士を十字軍と例えても面白いかもしれません。
しかし、この場合の十字軍は正確には軍隊ではなく、頭脳プレイを得意とする一人の騎士団長(あるいは、将軍・軍師他)。
そういう仮称の方が相応しいかもしれません。
そう、名探偵という役割がそれに当たります。
と、ここで器の上に載った謎の上に、さらに、名探偵。いや、その名探偵の行なおうとする大仕事である「論理」(仕事を集約して論理と表現)を載せてみることにします。
すると、どうでしょう。
謎(をもたらせた犯罪者)と論理(を使う名探偵)とが、知恵と知恵とを交えながら、闘い始めました。
そう、その戦いの過程。これが推理小説の一番美味しいところです。
続く。